家族の健康

子どもの風邪のひき始めにはりんごがおすすめ。回復を助けるりんごを使ったお手当て【レシピ付き】

子どもの風邪の引き始め、どんなものを食べさせてよいのか迷いますよね。無理に食べさせる必要はないのですが、脱水症を予防するために水分補給は忘れないようにしたいですね。胃腸の働きも落ちるので、消化の良いものを食べさせてあげましょう。

そこでおすすめの食材はりんごです。今回は、風邪の回復を助けるりんごを使ったお手当てをご紹介します。

1.風邪の回復にりんごがいいのはなぜ?

りんごには、風邪の回復に効果のある成分がたくさん含まれています。ここでは3つご紹介します。

①食物繊維

りんごには、「ペクチン」という水溶性の食物繊維が豊富に含まれており、腸をきれいにしてくれる効果があります。
私たちが風邪を治すには、免疫というはたらきが必要です。その免疫に関わる免疫細胞の約7割が腸にあるといわれています。
腸内環境が整っていると、免疫がうまくはたらくことができ、風邪の回復につながります。

②ポリフェノール

りんごには、リンゴポリフェノールと呼ばれるポリフェノールが豊富に含まれています。その種類はじつに100種類以上ともいわれています。1つの果物に3種類以上のポリフェノールが含まれることは珍しく、多くのポリフェノールを含んでいるほど、風邪の回復に効果的だともいわれています。
ポリフェノールは、抗酸化作用が高く、免疫のはたらきを低下させる活性酸素の機能を抑えることができます。
りんごに含まれる「ケルセチン」というポリフェノールの一種は、ビタミンCの吸収を助け、炎症を抑えることから、風邪の回復はもちろん、インフルエンザ予防にも効果があるというデータもあります。

③有機酸

りんごに含まれる有機酸の中には、リンゴ酸というものがあります。
このリンゴ酸は、体内の炎症を抑える効果があり、風邪による喉の痛みや気管支炎などを和らげてくれます。体内を浄化する作用もあるので、解熱効果もあります。
また、同じ有機酸の中に含まれるクエン酸には疲労回復効果があります。

小さなお子さんにとっては、甘みと酸味のバランスの良いりんごは、食欲がないときにも食べやすいでしょう。水分補給にも役立ちます。
しかしせっかく風邪に効果的なりんごでも、食べ方によっては、風邪の回復を逆に妨げてしまうかもしれないのです。

2.りんごは子どもの体に負担をかけている?

風邪の回復に欠かせない免疫がうまくはたらくためには、腸内環境が整っていることが大切です。
しかしりんごは、腸に良いとされる栄養素が含まれているにもかかわらず、腸に負担をかけているかもしれないのです。

たとえば日本人の腸は、砂糖の消化が苦手です。しかし最近は、果物の果汁に含まれるショ糖(砂糖の主な成分)の量を示す糖度が高くなってきています。
一般的に、りんごの糖度は12~15度におさまります。しかし現代は、「甘い果物の方がおいしい」と思う傾向があり、生産者は糖度の高い果物を作るよう工夫しています。りんごの中でも糖度16~18度のものも出回っているようです。

風邪で胃腸のはたらきも落ちているところに、苦手な砂糖を多く含むりんごを食べることで、腸に負担がかかってしまいます
また、りんごを含め果物全般は、私たちの体を冷やす性質があります。腸が冷えてしまうと免疫はうまくはたらけず、風邪の回復に時間がかかってしまうかもしれません。

そこで知ってほしいのが、免疫がしっかりはたらける、腸に負担をかけないりんごの食べ方です。

3.風邪の回復のために。りんごのより効果的な食べ方とは?

もう一度お伝えしますが、風邪の回復のために一番大切なことは、腸内環境を整えること。お子さんの食欲がないのに、「風邪に効くから」と、無理やりりんごを食べさせる必要はありません。
そのうえで、風邪のひき始めや治りかけの頃、食欲があり、お子さんがりんごを食べたいときには「火を通して食べる」ことがおすすめです。

砂糖が多く腸に負担をかけるりんごも、火を通すことで消化しやすくなります。
また、生で食べると体を冷やす性質のある果物も、火を通すことでその性質が和らぎます。風邪の回復には体を温めることも大切なので、ぜひ火を通して食べてみてくださいね。

ここで、風邪の回復におすすめの「煮りんご」のレシピをご紹介します。お子さんの食欲や風邪の症状、便の様子などを見ながら食べてみてくださいね。

風邪の回復を助けてくれる手当て。5分完成「煮りんご」

【材料と作り方】

りんご・・・2人分でりんご半分
梅酢 小さじ1/3

1.りんごの皮を洗って、皮ごとくし切にする。
2.フタつきのフライパンにりんごを並べ、水大さじ2と梅酢を合わせたものを加えてフタをして中火で蒸し煮する。

☆おいしく作るポイント3つ☆

①蒸し煮の程度の目安はりんごがしんなりするまで。所要時間3~5分。
②水気が残っていたら、フタを取って火を強めて水気を飛ばす。
③最後にはちみつをひと回ししても、元気な時のおやつとして、シナモンをちょっぴりふりかけてもおいしいですよ。アップルパイの中身にも使えます。

いかがですか?
風邪のときはまずお腹を休ませてあげることが、回復を早めるコツです。そのうえで、風邪の回復を助ける効果のあるとされるりんごは、体に負担のないよう、上手に工夫して取り入れてみてくださいね。

執筆者
重ね煮リサーチャー 杉本 かよ

「365日の重ね煮レターレシピ」(無料メルマガ)では、毎日重ね煮の知恵やレシピを配信しています。お子さんの風邪の回復を助けるメニューや、お手当ての方法など、役立つ知識が満載です!ぜひこちらからご登録ください^^

無料メールマガジンで
家族の健康を守る術を学べます。


☑️喘息、花粉症、アトピーの悩みを
改善
したい
☑️子どもの、家族の健康を食から
守りたい
☑️子どもの野菜嫌いを改善したい

そんな想いを持つママは
まずはこちらで学んでください。

1年365日毎日6時にお届けします。




メールアドレス ※必須
名前(姓) ※必須






The following two tabs change content below.
杉本かよ

杉本かよ

<専門分野>健康・笑顔・楽ちん家事
みなさん、はじめまして!親になって自分のことはあとまわしになっちゃっていませんか?子供はもちろん、ママ・パパがもっと笑顔で心ゆたかな生活をすごせるような、重ね煮のレシピと知恵をお届けします^^

-家族の健康

© 2024 重ね煮LAB