朝晩がだいぶ涼しくなり、日中との気温差が激しくなりました。この季節は鼻づまりや咳に悩む人も多いのではないでしょうか?その不調の原因は「気温差(寒暖差)アレルギー」かもしれません。
今回は、筆者の気温差アレルギーの経験をもとに、症状を改善する食事のポイントをお伝えします。
1.秋の鼻づまりの原因
秋口に鼻づまりに苦しんでいる方は、「気温差(寒暖差)アレルギー」の可能性があります。気温差アレルギーとは、名前の通り気温差が原因となって生じるアレルギー症状のことです。一般的には、7度以上の気温差がある場合に起こるといわれています。
アレルギー症状の1つがくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの鼻の不調。温度差が刺激となり、鼻の粘膜が腫れることで引き起こされると考えられています。
私は小学生のころアレルギー性鼻炎で苦しんでいました。ポケットティッシュでは足りないので、ボックスティッシュを学校に持参。通院もしょっちゅうでした。
そして病院で診断を受けたのが、「気温差アレルギー」だったのです。アレルギーと診断されると、「季節の変わり目に鼻がつまるのはしかたがない」と改善をあきらめ、ひどくなれば薬を飲むしかない、と思い込んでいました。
ところがここ数年を振り返ると、鼻づまりに苦しんだり、鼻がつんとしてくしゃみが止まらなくなったりするような症状がなくなったのです。特に対策をしていたわけでもないのになぜでしょう。
ここで注目したいのは気温差だけではなく、私たちの「体」と私たちを取りまく「自然界」との差です。
2.体と自然界に差ができる理由
残暑が厳しい近年、9月に入っても真夏のときのように冷たいものを食べたり飲んだりし続けている方は多いのではないでしょうか?
真夏のように暑く感じるからと、冷たくてあまいアイスクリームやかき氷、キンキンに冷えたアイスコーヒーやビールを食べたり飲んだりしているかもしれません。
また、夏に出回るキュウリやトマトは生のまま手軽に食べられるので、食卓に上がることも多いかもしれません。
冷たい食べ物や飲み物、体を冷やす夏野菜を毎日のようにとり続けていると、体は夏モードのまま。
でも8月も終わりになるころは、少しずつ自然界では秋をむかえ始めています。夜中つけっぱなしだったエアコンが朝には少し涼しく感じたり、1日中じめじめ蒸し暑かった気候が少しずつ乾燥してきたり。忙しく日々を過ごしていると見逃してしまうくらいの小さな秋が、自然界にはおとずれています。
自然界が秋に変わっていくのに、私たちが夏と同じ生活をしていると、体と自然界の間で差がどんどんひらいてしまいます。この差が鼻水や咳などアレルギー症状となって外に出てくるのです。では差を小さくするにはどうしたらよいのでしょう。
3.自然界との差を小さくするのは旬のもの
夏モードの私たちの体を秋に合わせてくれるものは、秋の旬のものです。
旬のものをとりいれることで、体も自然にその季節の状態になっていきます。つまり、体を冷やしてくれる夏の旬のものから、秋に旬をむかえるものに食べるものを変えていくと、体の内側から秋モードになっていくのです。
たとえば秋の旬の食材には、さつまいもや、里芋がありますね。そして秋といえば新米や新豆もおいしい季節です。これらの食材は、乾燥し始める秋の自然界との差を小さくするために、私たちの体を乾燥から防ぐ役割があります。
私は旬を意識する食生活に変えてから、季節の変わり目の鼻づまりが楽になってきました。今ではほとんど症状がなくなり、ここ数年は病院に行くこともなく過ごせています。
いかがでしたか?
季節の変わり目は自然界と体の差が大きく開く時です。肌寒いと感じたら洋服を一枚羽織るように、食べ方も旬をとりいれて火を通す、というように変えてみてくださいね。
執筆者
重ね煮リサーチャー 杉本 かよ
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杉本かよ
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