離乳食が進んでいくと、母乳やミルクからではなく食事から栄養を摂る割合が増えてきます。赤ちゃんが食べてくれないと、「栄養が足りているか心配」という不安や悩みもでてきますよね。
今日は、離乳期に不足しやすいと言われる「たんぱく質」のおすすめの摂り方についてお伝えします。
赤ちゃんにとっての「たんぱく質」とは?
炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素のひとつであるたんぱく質。たんぱく質は、人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなくエネルギー源にもなっている重要な栄養素です。
生まれてから脳も体もどんどん成長している赤ちゃんは、1歳になるころには生まれた時より体重が約3倍、身長が約1.5倍になっています。この急成長を支え、免疫力を高める役割もあるたんぱく質は、赤ちゃんにとって、とても大事な栄養素です。
このように赤ちゃんの体そのものをつくるのに大切な栄養素であるたんぱく質は、健診でも積極的に摂ることをすすめられます。母乳にもたんぱく質が含まれていますが、必要量が増えてくる9か月ごろからは母乳だけでは不足してくると言われており、食事から補っていく必要があるのです。
たんぱく質というと、豆腐、卵、魚、肉などが思い浮かぶと思いますが、離乳期の赤ちゃんはぼそぼそとした食感が苦手だったり、食べムラや好き嫌いがでてきたりと、ママの思うように食べてくれないことも多いですよね。
赤ちゃんが食べてくれないと、必要な栄養が足りているか不安になる気持ち、とてもわかります。
わたしも1人目の子育て中はそうでした。少食・偏食で、健診でも低体重で引っかかってしまった長女を心配し、栄養相談に通っていました。そこでは、カロリーのあるもの、体を作るもの(=たんぱく質)をしっかり摂るよう指導されていました。
なんとか魚や肉を食べさせたくてもなかなか進まない長女。しかし今思えば、たんぱく質を摂ることを焦る必要はなかったのです。
焦らなくて大丈夫。大切なのはたんぱく質の量ではなく「摂り方」
たんぱく質を摂ることを焦る必要がない理由。それは、乳幼児期の子供の消化器官が未熟である、ということです。
人が食べたものは胃や腸で消化分解されて、栄養素として吸収されていきます。栄養素を吸収する腸管の網目は3歳ごろから整っていきますが、7歳ごろでもまだ粗い状態であるそうです。
網目が粗いということは、食べ物が未消化のまま吸収されてしまうということ。たんぱく質がアミノ酸レベルに分解されないうちに吸収されてしまうため、摂り過ぎることでアレルギーの原因や、下痢等の不調につながる可能性があります。
消化しずらい魚や肉を無理して食べさせることは、赤ちゃんの負担となってしまいます。そこで大事なのは、たんぱく質を摂る量ではなく、摂り方なのです。
赤ちゃんにも最適!「たんぱく質」のおすすめの摂り方とは
必要だからと言って、たんぱく質を多く含む食材をたくさん食べればよいというわけではありません。
おすすめなのは、穀物と大豆からたんぱく質を摂ること。つまり、日本人にとっての基本の食事、「ご飯と味噌汁」を食べることで、必要なたんぱく質を摂ることができるのです。
離乳期の食事の中心を「ご飯と味噌汁」にしてみましょう。
「ご飯と味噌汁」中心でよい理由
・ご飯と味噌汁があれば、穀物・大豆・野菜を摂ることができる
・発酵食品である味噌は、そのままでは消化しずらい大豆のたんぱく質がアミノ酸レベルに分解されて消化吸収されやすいかたちになっている
・穀物・大豆を一緒に摂ることで体内では作られない9種類の必須アミノ酸をすべてバランスよく摂ることができる
魚や肉を食べていなくても、十分たんぱく質は摂ることができるのです。
味噌汁を季節の野菜がたっぷり入った重ね煮の味噌汁にすれば、さらに栄養バランスもよくなりますよ。
そのうえで、赤ちゃんが欲しがるようなら少しずつ他のたんぱく質も試していけるとよいですね。便の様子をよくみて焦らず進めるようにしましょう。
いかがでしたか?
たんぱく質等、特定の栄養素が足りているか悩む前に、何を食の中心とするとよいのかがわかると不安な気持ちも落ち着くはずですよ^^
執筆者
重ね煮リサーチャー 小塚 えみ
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小塚えみ
元々長女の偏食から重ね煮に出会った私ですが、家族においしいと言ってもらえる 喜びを得て苦手な料理にも少しずつ自信がもてるようになってきました。 いろいろな情報があふれる中で、正しい知識を伝え、私と同じような悩みを持つママの 食の軸をつくる手助けとなるような記事を書いていきたいです。
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