離乳食に便利な食べ物といえば「バナナ」ですよね。甘くておいしいバナナは赤ちゃんも大好き。でも、毎日あげているとこんなに食べてだいじょうぶかな、と不安になりませんか?
そう、バナナも実は良い面だけではないのです。子育て中のママには特に知っておいて欲しいバナナの性質と食の軸についてお伝えします。
栄養満点のバナナは万能フルーツ!?
2005年から2019年まで15年連続でよく食べる果物1位との調査結果もあるバナナ。
スポーツ時の栄養補給に使われるので、効率よくエネルギーが補給されやすいイメージがありますよね。朝バナナダイエットなんてものも一時はやりましたし、とにかく栄養満点の万能フルーツと捉えられている人も多いかと思います。
もちろん離乳食や子供のおやつとしてもバナナは大人気。栄養面とあげやすさの両面が人気の理由です。
しかしこの、大人にも子供にも人気のバナナには、離乳期に限らず注意したい性質があるのです。
注意したいバナナの性質とは
注意①~体を冷やす作用~
カリウムが豊富なバナナは体を冷やす性質があります。暑い夏においしいきゅうりやトマトと一緒ですね。さらに南国で獲れる、糖分の多い食べ物でもあるため、果物の中では特に体を冷やす作用が強いものになります。
注意②~アレルギーの観点~
バナナはアレルギー特定原材料等28品目の1つにあげられ、食べ始めるときに注意が必要であることはよく知られていますよね。それだけでなく、小さいときに食べ過ぎることによってアレルギーが発症してしまうこともあるのです。
「冷えは万病のもと」とも言われるように、体の冷えは様々な不調につながります。そして、アレルギーの観点からみても注意したい性質をもつバナナ。栄養があるから、食べやすいから、という良い面だけを見て今まで積極的に摂っていたとしたら、離乳期に限らず大人も子供も注意が必要ですね。
食べるものを選ぶ軸をもとう
バナナの良い面も悪い面もわかって、では実際どうすればよいのかと迷ったとき、食べるものを選ぶ軸として「身土不二」という考え方を覚えておいて欲しいと思います。
「身土不二」とは
身体と環境は密接につながっている。
生まれ育った土地のものを食べることが大切。
という考え方です。
この考えに照らし合わせれば、バナナという食べ物が日本人である私たちになじむものではないとわかるはず。遠い南国の地で栽培されたバナナは毎日食べるものではなく、ときどきのお楽しみという位置づけにするとよいですね。
わたしも1人目の子育て時には何も考えずに離乳期にバナナをあげていました。でも、バナナの性質や身土不二という考え方を知ったことで、現在離乳期にあたる2人目には、いただく機会があったときだけ、あげる量に注意してだすようにしています。
それでも、たまに食べた甘いバナナに「もっとくれ~!」と泣き叫ぶ我が子。こんなことになるなら、あげなければよかったかなと思いつつ、親が食の軸をしっかりもって食べるものを選ぶことの大切さを改めて感じています。
いかがでしたか?
「体に悪い作用があるものは絶対ダメ」というわけではなく、食の軸がわかると、食べ方を変えられます。「身土不二」という考え方を食べるものを選ぶ際の助けとしてくださいね。
執筆者
重ね煮リサーチャー 小塚 えみ
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小塚えみ
元々長女の偏食から重ね煮に出会った私ですが、家族においしいと言ってもらえる 喜びを得て苦手な料理にも少しずつ自信がもてるようになってきました。 いろいろな情報があふれる中で、正しい知識を伝え、私と同じような悩みを持つママの 食の軸をつくる手助けとなるような記事を書いていきたいです。
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