元気に大きくなってほしいから、牛乳が嫌いなわが子にも毎日牛乳を飲んでほしい。
苦労しながらあの手この手で飲ませているけど、その割にはなんだかずっと鼻水が出ているなぁ、咳をしているなぁ・・・と感じているママ、パパ!
実は、牛乳の摂りすぎが体調不良につながることもあるんですよ。
1.牛乳は乾燥地域で飲まれるもの
「牛乳で骨が丈夫になる」「牛乳で免疫力アップ」など、牛乳の良いところはたくさん聞きます。しかし、牛乳は誰にでも万能!というわけではないんです。これには、主な栄養源として牛乳を飲んでいる地域が関係しています。
牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、乾燥していて農業に向かない場所で発展した食べ物です。遊牧民が多いモンゴルや、チーズで有名なヨーロッパの一部の地域が例にあげられます。
そこに住む人々は栽培することができない野菜や果物の代わりに、牛や羊などの家畜からとれる乳製品や肉から主に栄養を摂っています。
乳製品には体に湿度を保たせる効果があり、乾燥した地域で生きていくためには必要不可欠。そのため、乳製品で栄養をとっている人々の体は、長い時間をかけて乳製品の消化に適した進化をしてきているのです。
2.牛乳が日本人にむかない理由
日本はどうでしょう。日本では昔から稲作が盛んですが、それには水分が欠かせません。つまり稲作ができる日本は湿気の多い地域なのです。
そんな日本に住む私たちの体は、乾燥した地域のものである乳製品の消化がうまくできるように進化していません。
乳製品をとりすぎると体に湿気、つまり水分をためてしまい、それを体から出そうとするために鼻水や咳といった症状が出てしまうのです。ひどくなると中耳炎や喘息にもなりかねません。
もちろん、同じ日本人の中にも体質の違いはあります。ですが、お子さんが牛乳を嫌がっているのは、ひょっとしたら体になじまないことを感じとっているからかもしれません。
3.牛乳は頑張って飲ませなくても大丈夫!
私たち日本人は、そもそも牛乳を飲むことにむいていない民族です。嫌がる子供に、ママやパパが苦労して毎日飲ませる必要はありません^^
体に良いとされる牛乳の効果は、他の方法でも得ることができます。例えば、骨の成長が心配なら、同じくカルシウムを多く含む小松菜を食べる。免疫力をアップしたいなら腹八分目にするなど。。
日本人になじむ方法がいろいろあります。重ね煮LABの記事を参考にしてみてくださいね。
ためしに毎日の牛乳をお休みしてみてください。
今まで知らず知らずのうちに体にたまっていた水分が抜けきれば、お子さんの鼻水や咳などの症状が和らぐかもしれませんよ^^
執筆者
重ね煮リサーチャー 杉本 かよ
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杉本かよ
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