朝晩の冷え込みや、日中の気温差。加えて生活リズムが変化することも多い季節の変わり目は、体に負担がかかりやすい時期。そんな時は体調の変化に注意したいですね。
調子が悪くなった時に知っておきたいのが、お手当です。今回は子供が腹痛になった時に私が実際に行った手当をふまえ、家庭で実践できる方法をお伝えします。
お手当は薬に頼る前に家庭にあるもので簡単にできる対処法
痛みがある時やケガをした時、そこに手を当てて様子を見ることはありませんか?
手を当て、触れることで安心したり、患部をさすって痛みが和らいだり。手を当てるという字の通り、お手当てとは不調を感じた時に様子をしっかり観察し、まず始めに家にあるものを使って簡単にできる対処法のことです。
病院に行ったり、薬を飲む前に実践できるお手当は、普段から家庭にある身近な食材を使用します。長年実践され、先人達の知恵がつまったお手当は副作用なし!だからこそ、子供にも安心して施すことができるのです。
回復への近道は「食べない」こと
長い夏休みが終わり新学期が始まって半月たった頃、娘が腹痛を訴えました。様子を見ているとお腹は痛いものの、吐き気や下痢などの症状はなかったのでまずは寝ることでしっかり体を休ませました。
起きた時には痛みは治まったようで、「お腹がすいた」とポツリ。胃腸が弱っている時は砂糖と油の使用を控え、消化のいい食事を心がけたいですね。そこでおすすめな食事が季節の野菜を重ねて作るポタージュ。滋養がある玄米も炒って重ねれば、消化しやすく、一杯で栄養バランスばっちりのお手当食の完成です。
ここで大事なポイント!それは
食べないこと。
それは食欲がある場合も同じです。食欲があれば、ついたくさん食べさせて元気になって欲しいと思ってしまいそうですね。
ですがいくら消化がよいものを食べていたとしても、量が多ければそれだけ消化吸収に時間がかかります。本当は体の回復に使いたいエネルギーを消化に費やしてしまうので、その分回復が遅れてしまうのです。娘の食事もポタージュのみにしたところ、腹痛はその日のうちに治り、痛みがひどくなることもありませんでした。
お手当を知れば、慌てて病院や薬に頼らなくても済む場合があるのです。「少し調子が悪いかも」と感じたら、本格的な体調不良になる前に、早めにお手当をして回復を助けてあげてくださいね。
腹痛におすすめのお手当て!炒り玄米入り野菜のポタージュ
私が子供たちの腹痛の時によく作るおすすめのお手当て「炒り玄米入り野菜のポタージュ」をご紹介します。
【材料と作り方】(4~5人分)
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炒り玄米 大さじ2
人参 40g・・・いちょう切り
たまねぎ 120g・・・薄切り
じゃがいも 180g・・・大き目角切り
キャベツ 50g・・・色紙切り
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水 3カップ
塩 小さじ1強
こしょう 少々
1.鍋を用意し、図のように下から上に向かって野菜を順番に重ねる。一番上に炒り玄米を重ねて分量内の水をひたひた(材料にかぶる程度)まで加え、蓋をして中火にかける。
2.よい香りがしたら弱火にし、材料がやわらかくなるまで煮る。(途中で塩の半量分を加える)
3.粗熱をとってミキサーにかけ、鍋に戻す。
4.残りの水を足して、火にかけながら塩、こしょうで味を整える。
【炒り玄米の作り方】
1.フライパンを熱し、玄米を洗わずに入れて中火にかける。
2.木ヘラで軽く混ぜながら、パチパチはじける音がし出して全体がきつね色になるまで炒って取り出す。
玄米は炒ることで固い果皮にキズがつき、香ばしく膨らんで弾けてきます。そうすることで胃腸に負担をかけず、野菜と重ねて煮れば滋養のあるポタージュができます。炒り玄米は多めに作れば冷蔵庫で1週間程度保存できます。
今回は基本の野菜を使ったレシピをご紹介しましたが、野菜はその季節の旬のものを使って色々なバリエーションで作ることができます。
早めのお手当が回復を助けます。季節の変わり目に体調を崩した時には、慌てて薬を飲む前に、まずは家でできるお手当を試してみてくださいね。
執筆者
重ね煮リサーチャー 石坂 真紀
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石坂 真紀
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