味噌汁は、古くからある日本の食卓に欠かせないものですが、味噌汁の具はいつも決まったもの、 マンネリになりがちではないでしょうか?
冬に食べたい、いつもと違ったバリエーションを楽しむ味噌汁になる方法を、レシピとともにお届けします。
味噌汁がマンネリになってしまう理由
味噌汁は、「出汁」と「2~3種類の食材で作る」というものだと思っていませんか?
「わかめ」と「豆腐」、
「油揚げ」と「大根」、
「玉ねぎ」と「じゃがいも」、
「キャベツ」と「もやし」、
「なめこ」と「ネギ」・・・。
出汁の香りと味を楽しむと考えると、具材は出汁を邪魔しないシンプルなものとなり、定番化してしまうかもしれません。
定番化=マンネリになりがちです。
5種類以上の食材の「組み合わせ」でマンネリ脱却!
出汁で食べずとも、様々な食材を組み合わせることで、自然とおいしい味噌汁になります。
いろいろな野菜の組み合わせで、味噌汁の味わいが変わります。季節の野菜を種類に分けて組み合わせることで、バリエーション豊かな味噌汁が楽しめます。この「季節ならではの野菜」は栄養価も高く、具だくさんの味噌汁は栄養バランスもよくなり、いいこと尽くしです。
冬の食材で作る味噌汁の組み合わせポイント
冬に旬を迎える野菜たちを、葉物、いも類、根菜と大きく3つに分けたグループから選ぶと、気軽にバリエーションを増やせます。
葉物は、ほうれん草や小松菜、春菊、大根、かぶ
いも類は、里いも、さつまいも
根菜類は、人参、ごぼう、れんこん
これらをそれぞれのグループから組み合わせて使うと
食感、香り、味も異なり、バリエーション豊かな味噌汁を楽しむことができます。
冬の味噌汁3バリエーション
旬の食材を使った重ね煮味噌汁レシピ
鍋の下から順番に重ねることで、食材の持つエネルギーが鍋の中でおいしさのハーモニーとなり、それぞれの野菜の甘みが引き出されるのが「重ね煮味噌汁」です。
きのこと里芋の重ね煮味噌汁
里芋特有のぬめりは、胃の粘膜を保護するため、免疫力を強化してくれます。風邪予防にピッタリ。
<材料と作り方> (作りやすい量)
※重ね方:きのこが一番下、味噌が一番上です。
--------------〇-------------------
味噌 60g・・・・いくつかにわけて一番上に重ね置く
油揚げ 1/2枚・・・ 細切り
ごぼう 20g・・・・ささがき
人参 30g・・・・いちょう切り
長ねぎ 80g ・・・ 斜め切り
里芋 100g ・・・ 半月切り
きのこ 60g ・・・ ほぐす
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水 3カップ
【作り方】
1、鍋にきのこを一番下にし、順に図のように材料を重ね、水をひたひたまで加えてフタをして中火にかける。
2、湯気が出てよい香りがしたら弱火にし、野菜がやわらかくなるまで煮る。
3、残りの水を足して味を整える。
【ポイント】
さといもは洗った後、少し乾いた状態で、包丁の刃を使って皮をこそげると、ぬめりを抑えることができます。
小松菜の重ね煮味噌汁
冬が旬の小松菜。寒さの中でじっくり育ち、うまみを蓄え、栄養もおいしさも詰まっています。
<材料と作り方> (作りやすい量)
※重ね方:こんにゃくが一番下、味噌が一番上です。
--------------〇-------------------
味噌 60g・・・・いくつかにわけて一番上に重ね置く
油揚げ 1/2枚・・・ 細切り
ごぼう 20g・・・・薄切り
人参 30g・・・・いちょう切り
玉ねぎ 100g ・・・ 薄切り
じゃがいも 100g ・・・ 半月切り
小松菜 80g ・・・ 3cmの長さに切る
こんにゃく 60g ・・・ 短冊切り
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水 3カップ
【作り方】
1、鍋にこんにゃくを一番下にし、順に図のように材料を重ね、水をひたひたまで加えてフタをして中火にかける。
2、湯気が出てよい香りがしたら弱火にし、野菜がやわらかくなるまで煮る。
3、残りの水を足して味を整える。
白菜と大根の重ね煮豆乳汁
白菜と大根は冬の定番食材。豆乳と組み合わせることでまろやかな味わいを楽しめます。
<材料と作り方> (作りやすい量)
※重ね方:白菜が一番下、味噌が一番上です。
--------------〇-------------------
味噌 60g・・・・いくつかにわけて一番上に重ね置く
油揚げ 1/2枚・・・ 細切り
ごぼう 20g・・・・ささがき
人参 30g・・・・いちょう切り
玉ねぎ 100g ・・・ 薄切り
さつまいも 100g ・・・ 半月切り
大根 80g ・・・・いちょう切り
白菜 60g ・・・・色紙切り
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水 2カップ
豆乳 1カップ
【作り方】
1、鍋に白菜を一番下にし、順に図のように材料を重ね、水をひたひたまで加えてフタをして中火にかける。
2、湯気が出てよい香りがしたら弱火にし、野菜がやわらかくなるまで煮る。
3、残りの水(あれば)と1カップの豆乳を加える。
【ポイント】
☆豆乳を加えた後は、煮立たせないように注意してください。(吹きこぼれを予防します。煮立つと分離します。少しほろほろとした食感も楽しいので、もしも煮立ってしまった時もがっかりしないで大丈夫です。)
☆「きのこと里芋の重ね煮味噌汁」や「小松菜の重ね煮味噌汁」レシピでも、水1カップ分を豆乳に変え、3の工程で加えることで、まろやかな味わいの豆乳汁ができます。
いかがでしょうか? 旬の食材を使うことで、毎日の味噌汁もバリエーション豊かに、マンネリ脱却。5種類以上の具材を組み合わせた「重ね煮味噌汁」で、味噌汁のバリエーションを増やしてみませんか?
春のお味噌汁のバリエーション5選はこちらをご参考ください。↓ 古くから日本人の食卓に欠かせない「味噌汁」でも、味噌汁の具はいつも決まっていて、 マンネリになりがちではありませんか? 簡単、おいしい!、そして子供も完食する春のお味噌汁レシピ5選をお届けします。 & ... 続きを見る
マンネリ脱却!簡単、おいしい、子供も完食する春のお味噌汁レシピ5選
執筆者
重ね煮リサーチャー 高田 聖子
高田聖子
毎日の食事作りが億劫で苦手。アトピーや冷えなどの体調不良も、さまざまな健康情報を試すもなかなか改善しない。離乳食作りの大変さに藁にもすがる思いで出会った重ね煮。そんな私が、毎日無理なく続けられ、笑顔の毎日が送れるようなった重ね煮の知恵をお届けします。
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