料理の悩み

料理が苦手の克服方法は料理ができるようになることではありません④物が散乱しない調理法

食事に関心がなく、食べることは生きるための義務。家族ができてからその重要性に気づき、いざ料理を始めたものの、時間もかかるし、味付けもイマイチ定まらない。レパートリーも少ないから頻繁に同じメニューが並び、家族も飽きてくる。

 

これは料理が大の苦手だった頃の私のことです。4回にわたり、私の経験から料理が苦手と感じていた原因とその克服方法をお伝えしています。

 

そして見えてきたこと。それは料理が苦手の克服方法は料理が作れるようになることではないということでした。料理が苦手だということを克服するためには調理の技術以上に料理に向き合う心を変えること。料理が苦手だけれど克服方法がわからないという方のきっかけになると嬉しいです。

 

 

料理が苦手は克服できます

キッチンは家の中でママが一番長い時間を過ごす場所ではありませんか?それだけママは毎日料理と向き合い、生活の中で料理や食事が占める割合が大きいのです。

 

私が料理が苦手だと感じていた理由は大きく4つありました。

1.料理や食事そのものに対する関心が薄い
2.料理の重要性を感じるようになったのに作れない
3.レパートリーが少なく、作っても食べてもらえない
4.準備や片付けに手間がかかる

 

1つずつお伝えします。前回までの克服法について詳しい内容は各記事をご覧ください。

「1.料理や食事そのものに対する関心が薄い」についてはこちら
「2.料理の重要性を感じるようになったのに作れない」についてはこちら
「3.レパートリーが少なく、作っても食べてもらえない」についてはこちら

 

最終回の今回は「4.準備や片付けに手間がかかる」ということについてお伝えします。

 

 

物があふれたキッチンで手間が倍増

料理はただ作って終わりではありません。メニューを考え、必要な材料や調味料を買い揃えて、使う調理器具を準備し、調理をして、最後は片付けて。

 

考えることが本当にたくさんありますね。そうした料理の一連の流れ、調理前後の準備や片付けに手間がかかることが、私にとって料理のハードルをあげ、苦手と感じる一因でした。

 

例えば、定番メニューのカレーの場合を例にとってみても、食材は最初にピーラーで皮をむき、お皿やバットを何個も用意して切ったものは一旦そこに移動。調理が始まっても、炒めてから煮るので、火の通り加減を考えて固い物から順番に。都度食材を取りにコンロと調理台を何度も往復。焦がさないように手を動かし続けるのでコンロから離れられませんね。

 

調理が終わって気付くとシンクにはお皿やバットに重なったフライパンや鍋。調理台には味付けに使った何種類もの調味料。食事が終わると更に食器類も加わります。油汚れが多い時は「スポンジが汚れるな」などと憂鬱になり、調理の達成感も薄れてしまいますね。

 

キッチンに物があふれてしまうと、動作にムダが出てそれだけ時間も手間も増えますね。やる気も減ってしまうかもしれません。反対にキッチンをすっきりさせることができれば、余計な手間もなく、料理に対する気持ちも前向きになります。

 

 

重ね煮で実現!物が散乱しない調理法

準備や片付けの手間を考えると、料理をしたくない。だから料理は苦手なんだ。そんな気持ちを払拭してくれる調理法が重ね煮です。

 

準備する調理器具はまな板、包丁以外はお鍋がひとつ。皮むきのピーラーも、切った材料を置いておくお皿も必要ありません。

 

なぜなら重ね煮は、材料を順番に切って、火にかける前に全部を鍋に重ねていくだけだから。切る時も野菜の皮をむくことなく、調味以外で火にかけている途中で材料を追加したりすることもないので、ゴミも余分なお皿も増えません。

 

水を加えて一旦火にかけてしまえば、煮えるまでの間に別の料理の材料を重ねることができるし、まな板や包丁を洗ってしまうこともできます。同時進行ができるので調理のスピードが上がり、品数も多く作れるようになりました。

 

その上、重ね煮はほとんど油を使用しないので、調理後のフライパンや鍋、食べ終えたお皿がそれほど汚れていないのです。

 

準備、片付けの手間がぐっと減ったことで料理に対する気持ちが軽くなり、苦手意識もどんどん減っていったのです。

 

 

積み重ねが自信となり、心が変わる

4回にわけて料理が苦手な場合の、私なりの克服法をお伝えしました。食事は義務で空腹を満たす手段。そう考え、料理が苦手だった私ですが、今では料理を楽しみ、家族に美味しいと喜んでもらえる食事を作っています。苦手だと思っていたことも、できたことに目が向くようになり、自信がつき、意識が変わり始めました。料理が苦手の克服法はこうした毎日の積み重ねによって心が変わったことでした。

 

食べることは生きること。毎日続くことです。何か1つでも、ぜひヒントをつかんで日々の料理と向き合ってみてくださいね。

 

※4回シリーズでお伝えしています。こちら↓も併せてお読みください。
①目的が変われば心が変わる
②その一品ができたに変える
③旬の素材を活用しよう
④物が散乱しない調理法←今回の記事

 

執筆者
重ね煮リサーチャー 石坂 真紀

 

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石坂 真紀

石坂 真紀

<専門分野>自己肯定感アップ、料理が苦手
できたの積み重ねで自信をつける!自分を信じて前向きに軽やかに、子供の自主性を信じて応援したい方に。重ね煮を通して「振り回されない自分軸」をつくり、環境の変化にも柔軟に対応できる心を育む手助けをします。

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