料理の悩み

ごはん作りの負担は定番化で解決!「15分以内の時短料理」冬レシピ5選

夕方のごはん作りは時間との勝負。
下ゆでに時間がかかる煮物や、お湯を沸かして下ごしらえしなければならないようなメニューは、避けがちですよね。でも、この面倒な下ゆでや下ごしらえは不要、さらにメニューを定番化することが簡単にできちゃうんです。そんな調理法をレシピと合わせてご紹介します。

 

家庭での料理にストレスを感じる人が8割、その理由はごはん作りの2つの負担

コロナ3年目の料理ストレス調査によると、8割が「家庭での料理がストレス」との回答結果があります。そして、1回の料理に手間がかからない、時間がかからないことを重要視する人が半数です。

毎日のことだから、調理時間は短いほうが助かりますよね。
料理に時間がかかる理由として、大きく2つあります。

1、献立、メニューが決まらない

食べたいメニューや家族のリクエストから献立を考えると、買い出しが必要になったりしがちです。また、家にある食材を使う場合も、レシピ検索に意外と時間がかかることはありませんか。

 

2、段取りが苦手

買い物から食事の後片付けまで、トータルで考えると時間がかかってしまう要因もあります。

例えば、

✅一品作り終えてからもう一品作る
✅流し台に洗い物が溜まってしまい、作業しにくい

 

これら2つのお悩み「献立、メニューが決まらない」「段取りが苦手」を解決する方法についてお答えします。

 

 

ごはん作りは定番化で楽になる

ごはん作りにおいて「定番化」することで、後片付けまで楽ちんにできます。
定番化のための考え方と調理法を知れば、料理へのストレスも軽減できますよ。

 

1、献立、メニューの定番化ーごはんと汁物があれば大丈夫!

メニューがなかなか決まらないことってありますよね。そんな時、主菜から決める方が多いのではないでしょうか。
ごはん作りの準備を楽にするためには、主菜からではなくごはんと汁物から決めていくのがおすすめです。

ごはんと汁物は身体に最も必要なのもの。生命を維持するために必要な栄養素である、水、塩、穀物が、「ごはんと汁物」に含まれています。
つまり、健康を守るために必要な栄養素がすべて含まれているのです。
汁物を具沢山なものにすれば、それだけで満足感があります。たくさん作れば、朝食に出すこともでき、毎日のごはん作りも楽ちんになります。

 

 

2、調理法の定番化ー切って重ねて火にかけるだけ

炒めたり、ゆでたり、焼いたり、揚げたり、さまざまな調理法がある中で、夕食での時短を考えるといつも炒めものとなったりしませんか?

炒めるとなると、どうしても火のそばにいながら、食材を順に入れていくことになります。火から離れられず、そして程よい火加減でおいしく作るのが難しい、と思うこともありますよね。

どんな献立も、「切って重ねて火にかけるでできる」方法があります。

「野菜を順に切り、鍋に重ね入れ、水を入れて火にかけて調理する」ことが基本の「重ね煮」調理法です。下ゆでや、下ごしらえ不要で、かつ調理工程が同じなので、何をすればよいのだろうかと悩む必要がありません。

また、作業工程も分けて作ることもできます。
例えば、切って鍋に入れるところまでをして冷蔵庫に入れておくこともできてしまいます。夕食作りも、すべて夜に行う必要がないため、朝のうちになど、すきま時間を有効活用し、夜のごはん作りの時短になります。

 

 

3、献立と調理法の定番化で、後片付けも楽ちん

料理を作ったとしても、後片付けが大変ですよね。

切って重ねて火にかける、重ね煮調理法では、切ったものを順に鍋に入れて作るので、調理スペースも取りません。
ひとつの鍋で作れる汁物は、いろんな調理器具を使うこともありません。炒めて作るのが当たり前のシチューも、油不要で作れてしまうので、油汚れもなし。お湯で洗い流すだけでも汚れがさっと落ちるので、食器洗い時のベトベトのストレスもありません。だから、流し台に洗い物がたまってしまう、ということもありません。

 

これら3つの利点、「献立の定番化」「調理法の定番化」、そして「後片付けも楽ちん」なレシピ、気になりませんか?

 

 

【ごはん作りは定番化!】重ね煮で作る15分以内の冬レシピ5選

何を作ろうかと思うような時も、ごはんと具沢山の汁物があれば十分。健康に必要な栄養素が、これらに詰まっています。そして、魚やお肉を添えれば、もうご馳走になります。15分で晩ごはんも完成に繋がりますね。

「切って重ねて火にかけるだけ」で作る、冬におすすめの汁物レシピ5選をご紹介します。

 

冬の豆乳汁

<材料と作り方>
※鍋の一番下がしめじ、一番上が味噌です。
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味噌      60g
ちりめんじゃこ 大さじ1
油揚げ     1/2枚・・・ 細切り
ごぼう     30g ・・・ ななめ薄切り
人参      30g ・・・ いちょう切り
ねぎ      1本  ・・・ 小口切り
里いも     60g ・・・ いちょう切り
大根      80g ・・・ いちょう切り
しめじ     60g ・・・ ほぐす
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水                   2カップ
豆乳                  1カップ

 

1. 鍋に上の図のように材料を重ねておく。
2. 分量内の水を材料のひたひたまで加えてフタをして約1分中火にかける。
3. 沸騰したら(よい香りがしてきたら)弱火にし、野菜がやわらかくなれば、
豆乳を加えて味を調える。

【ポイント】
*豆乳を入れる代わりに、水3カップだと味噌汁として楽しめます。
*里いもは、さつまいもやじゃがいもなどにも変更できます。いろいろな味を楽しんでください。

 

 

米粉のクリームシチュー

<材料と作り方>
※鍋の一番下が白菜、一番上が鶏肉です。
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鶏肉      200g・・・1口大
人参      80g ・・・乱切り
玉ねぎ     1/2個・・・ 薄切り
里いも     3-4個 ・・・  一口大
大根      80g ・・・いちょう切り
白菜      80g   ・・・ざく切り
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水       2と1/2カップ
塩       小さじ1
豆乳または牛乳 1カップ
米粉      大さじ2
こしょう    少々
醤油       大さじ2~3

1. 鶏肉は分量外の塩こしょう少々と米粉大さじ1をもみこんでおく。
2. 鍋に図のように材料を重ねて、ひたひたまで分量内の水を加えたら、約4分中火にかける。
3. 湯気が出たら弱火にし、野菜が柔らかくなるまで約9分煮る。
4. 野菜が柔らかくなったら塩小さじ1/2と残りの水を加える。
5. 豆乳または牛乳に米粉を合わせて、3に加える。
6. 塩、こしょうで味を整える残りの水と塩、こしょうで味を整える。

【ポイント】
*鶏肉はお好みの部位で作ってくださいね。シーフードで作るのもおすすめです。
*白菜の代わりにキャベツ、里いもの代わりにじゃがいもやかぼちゃでも美味しく作れます。

 

 

ポトフ

<材料と作り方>
※鍋の一番下がエリンギ、一番上がれんこんです。
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れんこん   100g・・・大き目の乱切り

人参     100g・・・大き目の乱切り
ねぎ     80g・・・ 2㎝長さ
じゃがいも  150g・・・大き目の乱切り
大根     150g・・・大き目の乱切り
白菜     60g  ・・・ 手でちぎる
エリンギ   60g  ・・・ 長さを半分、
縦に半分にする
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水      3カップ
塩      小さじ1
こしょう   少々

1.鍋に図のように材料を重ねて分量の水をひたひたまで加えてフタをして火にかける。
2.沸騰したら弱火にし、野菜がやわらかくなるまで煮る。
3.残りの水を足して、塩を2~3回に分けて加え、味をととのえる。

★ポイント★
*コンソメなしでも野菜の甘みがたっぷりで美味しいです。
*具材は全部水で隠れなくて大丈夫です。ひたひたまでの水を入れることで、蒸気で食材が蒸されておいしさが引き出されます。
*エリンギは、しめじやエノキなどその他のきのこに置き換えても楽しめます。ねぎも玉ねぎにしても、もちろん美味しいです。
*カレー粉を少量足してカレー風味のポトフにもできます。

 

 

重ね煮豚汁

<材料と作り方>(5人分)
※鍋の一番下がこんにゃく、一番上が味噌です。
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味噌      60g
豚薄切り肉   160g・・・ 3cm長さ
油揚げ     1枚  ・・・ 細切り
ごぼう     40g ・・・ ななめ薄切り
人参      40g ・・・ いちょう切り
里いも     60g ・・・ 角切り
ねぎ      2本  ・・・ 1cm長さ
大根      160g・・・ いちょう切り
白菜      120g ・・・いちょう切り
こんにゃく   100g ・・・色紙切り
ーーーーーーーーーーーーーーー

水                   3カップ

1.鍋の一番下がこんにゃく、一番上が味噌になるように図のように材料を重ねる。分量内の水をひたひたまで加え、フタをして中火にかける。
2.沸騰したら弱火にし、野菜がやわらかくなるまで煮る。
3.味を見て残りの水を加える。
4.器に盛り、ねぎを添える。

【ポイント】
*こんにゃくの代わりにきのこでもOK。
*お好みですりおろししょうがを加えても美味しいです。

 

 

けんちん汁

<材料と作り方>
※鍋の一番下がだし昆布、一番上が豆腐です。
ーーーーーーー○ーーーーーーー
豆腐       200g・・・水切りして手でちぎる
ごぼう      15g ・・・ささがき
にんじん     15g ・・・半月切り
里芋       1個   ・・・皮をむき、乱切り
大根       50g   ・・・いちょう切り
干ししいたけ   2枚     ・・・細切り
こんにゃく    40g  ・・・ 塩ゆでして手でちぎる
だし昆布     4㎝四方 ・・1枚
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水          2と1/2~3カップ(干ししいたけの戻し汁を含む)
塩        小さじ1/2
しょうゆ     小さじ1
長ネギ      お好みで適量

1.鍋に材料を図のように重ねて、ひたひたまで分量内の水を重ねたら、ふたをして約3分中火にかける。
2.湯気が出たら弱火にし、具材が柔らかくなるまで約6分煮る。
3.残りの水を加えたら、塩、しょうゆを加えて味を整え、数十秒ひと煮立ちさせる。
4.好みで長ネギを散らす。

【ポイント】
*少し濃いめの味付けにしたら、うどんとあわせて「けんちんうどん」にもなります。

 

夕食のごはん作りは、ごはんと汁物のメニューと調理法の定番化で、後片付けも楽ちんに。
料理のストレスも軽減できる方法を、今日からぜひ試してみてくださいね。

 

執筆者
重ね煮リサーチャー 高田 聖子

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高田聖子

高田聖子

<専門分野> 料理が苦手、家族の健康
毎日の食事作りが億劫で苦手。アトピーや冷えなどの体調不良も、さまざまな健康情報を試すもなかなか改善しない。離乳食作りの大変さに藁にもすがる思いで出会った重ね煮。そんな私が、毎日無理なく続けられ、笑顔の毎日が送れるようなった重ね煮の知恵をお届けします。

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