家族の健康

熱中症予防にスポーツドリンクは必須? お家で毎日したい熱中症対策

暑い夏がやってきました!
熱中症が心配なママも多いのではないでしょうか?

熱中症予防のために、お家で毎日したい熱中症対策をお伝えします。

 

 

熱中症予防に、スポーツドリンクや経口補水液は必須?

熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分バランスが崩れたり、体温調節が適切に働かなくなることで、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛など、さまざまな症状を起こすことです。

 

熱中症対策として、スポーツドリンクや経口補水液がありますが、それぞれの用途を知って正しく使うことが大切です。

 

まず、スポーツドリンク塩分だけでなく糖分を多く含む飲み物です。
これは、糖分が含まれることにより、汗により失われる水分やミネラルを補う成分と合わせて、エネルギー補給機能をうたっているからです。まさに、スポーツをした後のエネルギー補給のためということですね。
しかし、500ミリリットルのペットボトル1本中、30グラム以上の糖分が含まれているものもあるため、のどが乾いたからと飲み続けていると、糖分の過剰摂取となってしまいます。加えて、血糖値の急激な上昇下降を引き起こし、イライラや、気分のアップダウンなどメンタルが不安定になる原因と言われており、肥満や糖尿病、虫歯の危険性にもつながります。

 

また、経口補水液は、 水にナトリウムなどのミネラルとブドウ糖を一定の割合で配合した飲み物です。
体液とほぼ同じ浸透圧のため、吸収率・吸収速度が非常に高く、「飲む点滴」とも呼ばれています。 スポーツドリンクに比べて糖分が少なく塩分が多く含まれています。吸収率が高く、速度も早いため、ナトリウムの過剰摂取になる可能性もあり、日常的に飲むものではありません。

 

スポーツドリンクも経口補水液も、日常的に飲むものというよりも、大量に汗をかいた際や、緊急時に必要なもの、と考える方が良さそうですね。
それでは、熱中症予防として、日常的にお家でできる対策にはどんなことがあるでしょうか。

 

 

日常的にお家でできる熱中症対策、2つのポイント

熱中症予防として、日常的に気をつけたいことは、次の2点です。

1、水分をこまめに摂る

2、ナトリウムとカリウムのミネラルバランスを整える

 

1、水分をこまめに摂る

熱中症対策には、水分をこまめに摂ることが重要です。

水分を摂取した際、体に浸透するには20分ほどかかります。また、一度にたくさんの水分を摂っても、体はうまく吸収することができません。
つまり、水分はこまめに少しずつ、のどが渇いたと感じていなくても意識的に摂ることが大切です。

 

 

2、ナトリウムとカリウムのミネラルバランスを整える

体の機能が働くためには、ナトリウムとカリウムのミネラルバランスが重要です。
ナトリウム=塩分、カリウムは、野菜に多く含まれるミネラルです。

人は寝ている間にも多くの汗をかいています。その量は、大人でコップ1杯ほどだと言われています。汗と共に、塩分やミネラルも排出されてしまいます。

朝起きたら水分を摂ることに加えて、失われた塩分やミネラルを補給することが重要になってきます。

日常でできる熱中症対策として、朝ごはんに夏野菜がたっぷり入ったお味噌汁を摂ることをおすすめします。

 

 

夏野菜を使った具沢山味噌汁で熱中症対策【レシピ】(所要時間15分)

今回ご紹介するお味噌汁は、野菜の中でカリウムが特に豊富な「夏野菜」をたっぷり使っています。
だし入らずで、皮むきアク抜き不要の味噌汁レシピは、切って重ねて火にかけるだけ!15分でできあがります。

 

トマト入り夏野菜のお味噌汁

【材料と作り方】
(鍋の底からナス、一番上が味噌です)
------------○-----------
味噌      60g
ちりめんじゃこ 大さじ1
油揚げ     1/2枚 ・・・せん切り
人参        30g   ・・・いちょう切り
玉ねぎ            80g.  ・・・薄切り
かぼちゃ           120g.・・・角切り
トマト          50g  ・・・ひと口大
ナス           60g. ・・・ひと口大
----------------------
水  3カップ

大葉      適量  ・・・せん切り

 

1. 鍋に図のように材料を重ね、分量内の水をひたひたまで加えてフタをして中火にかける

2 沸騰したら弱火にし野菜がやわらかくなるまで煮る

3.味を見て残りの水を加える

4.器に盛り、大葉を添える

 

いかがでしょうか。
熱中症になってしまう前に、日常で「水分の摂りかた」と、「ミネラルバランスを整えること」に気をつけて、お家で毎日できる熱中症対策として「重ね煮味噌汁」をぜひ取り入れてみてくださいね。

 

 

執筆者
重ね煮リサーチャー 高田 聖子

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高田聖子

高田聖子

<専門分野> 料理が苦手、家族の健康
毎日の食事作りが億劫で苦手。アトピーや冷えなどの体調不良も、さまざまな健康情報を試すもなかなか改善しない。離乳食作りの大変さに藁にもすがる思いで出会った重ね煮。そんな私が、毎日無理なく続けられ、笑顔の毎日が送れるようなった重ね煮の知恵をお届けします。

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