雨の日のおうち時間は親子でクッキングがぴったり
雨の日が続くと外遊びもできず困りますよね。そんなおうち時間におすすめなのが親子クッキングです。
料理は材料を揃えて調理して食べるまで、子どもにとってたくさんの発見や経験をすることができます。また、配膳や後片付けも良い経験になりますね。
手づくりデザートは良いことがたくさん!今回は、この時期にぴったりのひんやりゼリーを紹介します。
手作りデザートがおすすめの理由
旬のくだものが分かる
スーパーでは一年中、国内外の色々なくだものが並んでいますね。
旬のくだものを使ってデザートを作ろうとすると、野菜や果物には旬があること、旬のものや地産地消で住んでいる場所の近くのものを食べたいことなども伝えることができます。
柑橘類は、みかんは冬が旬、甘夏などは春まで出回ります。「春は甘夏ゼリー」など旬を意識するきっかけになります。
ゼリーにしやすい国産のくだものには春はいちご、夏はブルーベリーやさくらんぼ、桃、秋はぶどうやレモンなどがありますので季節ごとに作ってみるのも良いですね。
産地が分かる
今回、紹介するゼリーは天草(てんぐさ)という海藻から作られる寒天を使います。
国内産の寒天は長野県産のものが多いのですが、海のない長野県で海藻が材料の寒天が作られるのはなぜ?という話もできますね。
寒天は天草を煮て成分を取り出しこして冷やし固め、凍らせ乾燥させて作られます。凍らせて乾燥させる過程で、晴れの日が多く乾燥していて寒くなる気候が必要なのです。
子どもと一緒に調べてみると各地の気候風土に触れることもできますね。
調理方法が分かる
ゼリーを固めるためにゼラチンや寒天を使いますが、ゼラチンは牛・豚の骨や皮に含まれるコラーゲン、寒天は天草などの海藻からできており、溶ける温度や固まる温度も異なります。
寒天は90℃以上で溶けるので水でふやかした後に火にかけます。ゼリーと違って常温で固まるので型に入れて少しすると固まってくるのが分かります。
寒天を溶かして固める過程は実験のようで楽しいですよ。
アレルギーに問題がなければゼラチンで作ったゼリーと固まる温度や食感を比べてみるのもおもしろいですね。
甘夏ゼリーを作ろう!
【材料と作り方】
寒天(棒寒天、粉寒天) 4g
水 3カップ
はちみつ 大さじ2
含蜜糖(きび砂糖、てん菜糖など) 大さじ2~3
甘夏果汁(1個分) 100~150cc
1.寒天と水を火にかけてよく溶かす。
2.1にはちみつ、含蜜糖(きび砂糖、てん菜糖など)を加えて混ぜる。
3.絞っておいた甘夏果汁を加えて、皮の器に流す。
*含蜜糖は少なめに入れて固める前に味見して酸っぱすぎる場合は好みの甘さまで足していくのがおいしく作るポイントです。
含蜜糖(がんみつとう)は、原料から抽出した糖汁を煮詰めて作られるため、ミネラル分が除去されず豊富に含まれているのが特徴です。精製された白砂糖などの分蜜糖(ぶんみつとう)にはミネラルがほとんど残りません。不足しがちなミネラルである鉄もとることができるので、ぜひきび砂糖やてん菜糖などの含蜜糖を使ってみてください。
いかがでしたでしょうか。
デザートを作った後の後片付けも、洗いものは水遊びのようなものなので子どもは喜びます。できる範囲で任せても良いですね。
完璧を求めず、親子でたくさんおしゃべりしながら取り組んで、おうち時間を楽しく過ごしてくださいね。
執筆:重ね煮リサーチャー 仲 あき子
仲あき子
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